松尾寺 (天台宗)

まつおじ

更新日
2015/06/26

    普門山と称する天台宗の古刹で、松尾山中にあります。創建はかなり古く、奈良時代後期に役行者(えんのぎょうじゃ)の開基、平安時代前期の伊吹山寺三修の高弟、松尾童子の中輿と伝えられています。本尊は、祈願中に雲中より飛来したという十一面観音菩薩で、一般に「飛行観音」と呼ばれて、航空を含めた旅の守り仏様、また厄除けの寺としても知られています。

    他に、平安末期の木造聖観音立像や、鎌倉末期の絹本著色浄土曼茶羅、鎌倉後期の銘を持つ鰐口(県の指定文化財)など多くの寺宝を所有しています。

    2012年6月現在、醒井楼の少し上に松尾寺新本堂が復興再建されました。また隣接の資料館も拝観いただけます。
    今まで未公開だった仏様をご覧いただけます。

    *お寺の護持のため、拝観料 300円/おひとり様頂戴しておりますのでよろしくお願いもうしあげます。

    また、松尾寺山の山頂付近にある、旧本堂跡地の脇に立つ高さ4.85mの石造九重の塔は、国の重要文化財に指定されています。
    また松尾寺旧本堂跡地も2011年に県の史跡に認定されました。

    背面に鎌倉時代中期ごろの造立銘があり、近江多層塔のなかで3番目に古いといわれます。均整のとれた安定感のある造りで、相輪の水姻部に四方仏を現しているのは、わが国ではこの塔一基です。
    <重文>石造九重塔 鰐口

    奈良時代、役小角開基の天台宗寺院。「紫の雲の上よりきますてふ仏のむかひまつのをの寺」

    ●備考
       「近江西国霊場三十三ヶ所」「びわこ108霊場」札所

    お問い合わせ

    松尾寺

    TEL
    0749-54-0120 . 0002