盛安寺
せいあんじ
- 更新日
- 2015/06/23
京阪電鉄石坂線の穴太(あのう)駅から北東へ5分ほど歩いたところにあります。天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)。創建は不明ですが、戦国時代に越前朝倉氏の家臣である杉若盛安(すぎわかせいあん)が再興し、自分の名を付けたと伝えられます。その後、何度か焼失しましたが、その度復興され、現在に至っています。
穴太という土地は古くから石工穴太衆という天然の石垣を巧みに造営する特殊技術者を輩出した土地として知られています。彼らは、数々の名城の石垣を造り、彼らの故郷であるこの地の盛安寺の石垣は、まるで城郭のような見事な石組みが組まれ、特に素晴らしいです。桃山御殿の異名をとる客殿、聖衆来迎図を表現したという江戸時代の庭園、明智光秀の陣太鼓などがある寺院です。
〈重文〉木造十一面観音立像 客殿
【盛安寺庭園】
盛安寺は穴太(あのう)の地にあり、井上靖の小説『星と祭り』に登場する木造十一面観音立像が安置されていることで知られています。この宮殿は、伏見桃山城の遺材で建てられたといわれている建物で、長谷川派の極彩色障壁画が見事な上段の間と次の間に面して、庭園があります。
形式は、鑑賞式枯山水庭園です。客殿の広い縁先からずっとスギゴケに覆われた平胆地の向こうに、築山が造られています。築山の上には椿や樫を中心にした生け垣を作り、これによって外側の墓地と区切りをつけています。多くの石組みを自由に配置し、築山右側の石組みで枯滝を表現しています。また、縁先の中央には豪華な沓脱台を組んだり、数個の飛び石を門まで置いたりして、変化をもたせています。スギゴケや築山、大小の石組のバランスがよく、味わい深い庭園です。県指定の名勝になっています。
所在地 | 大津市坂本1-17-1 |
---|---|
アクセス |
|
料金 | 300円(10名以上270円) |
定休日など | 無休(ただし十一面観音像の拝観は5、6、10月の毎土曜日とGW、正月3ヶ日のみ) |
お問い合わせ | 盛安寺
|