廃少菩提寺
はいしょうぼだいじ
- 更新日
- 2019/08/29
JR石部駅の北約1.2km、菩提寺山(ぼだいじやま)(363.3m)の東麓にあります。この寺は良弁の開基といわれ、金勝寺(こんしょうじ)の大菩提寺に対して少菩提寺と呼ばれていた寺です。
1570年(元亀元年)に織田信長と戦った佐々木六角の敗残兵によって全山焼き払われて以後、復興されないまま廃寺となりました。寺の跡には現在遺物として、石仏と多宝塔(たほうとう)が残っており、国の史跡に指定されています。山道の入口には、等身大の石造地蔵尊3体(高さ各1.6m前後)が並んでいます。左手の石段を少し登ると、竹林に「仁治2年(1241)」の造立銘を持つ高さ4.5mの鎌倉時代の多宝塔があります。銘のある多宝塔は全国的にも数が少なく、また、形も珍しい種類です。見るからに堂々としており、力強い印象を受けます。
寺跡背後の菩提寺山に登れば、近江富士(おうみふじ)として有名な三上山(みかみやま)(432m)が眼の前に、遠くは琵琶湖まで見渡せて、非常に眺めがよいです。
<史跡>廃少菩提寺石造多宝塔及び石仏
<重文>多宝塔
所在地 | 湖南市菩提寺地先 |
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お問い合わせ | (一社)湖南市観光協会
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