懸所宝塔

かけしょほうとう

更新日
2022/07/26

    善立寺・因宗寺はJR守山駅の北西約1.7kmにある真宗大谷派の寺院です。室町時代中期に、金森道西坊(かなもりどうさいぼう)が本願寺(ほんがんじ)の蓮如(れんにょ)に帰依(きえ)し、一寺を建立したのが始まりと伝えられています。 境内は1000平方メートル弱で、本堂・庫裏(くり)・山門などが建っています。

    境内隅に立つ懸所宝塔はよく知られた石造宝塔で、国指定の重要文化財です。高さ3.83mの鎌倉時代の作品で、江戸時代に近所から移されたといわれています。土台は真四角の4つの石で、その上に欄干(らんかん)をイメージさせる円形の塔身が乗っています。土台の側面にはくっきりと孔雀(くじゃく)が彫られています。屋根と相輪(そうりん)も完全に残っており、全体的に均整のとれた美しい姿です。数多くある近江の石造宝塔の中でも、もっとも優れたものの1つです。
    通常閉門の為、事前に管理者【善立寺(ぜんりゅうじ)】に連絡が必要です。
    <重文>懸所宝塔

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