円満寺(近江八幡市)
えんまんじ
- 更新日
- 2015/06/18
市の北側、八幡山(283.8m)の東麓にある臨済宗永源寺派の寺院。南北朝時代に、永源寺の開祖寂室元光(じゃくしつがんこう)が開基したと伝えられています。小じんまりとした境内には、本堂・庫裏・金毘羅堂・観音堂などが立っています。本尊の木造十一面観世音菩薩立像は平安時代の作で国指定の重要文化財です。井上靖の小説『星と祭』にも採り上げられている観音菩薩として知られ、和やかな表情をしています。またこの寺には、代々松前交易で財をなした近江商人西川伝右衛門(にしかわでんえもん)が、金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)に奉納したという千石船絵馬(せんごくぶねえま)が保存されています。画面には、堺港に浮かぶ住吉屋(西川伝右衛門の屋号)所有の6隻の千石船の雄姿が描かれ、近江商人の当時の活躍ぶりがよくわかります。この千石船の模型も奉納されており、その絵馬と模型は市の指定文化財になっています。
<重文>木造十一面観音立像南北朝時代【非公開】
お問い合わせ | 近江八幡市文化観光課
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