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刀鍛冶の体験ができる鍛刀場・工房7選

刀鍛冶の体験ができる鍛刀場・工房7選|関西、関東から厳選してご紹介!

刀鍛冶の体験ができる鍛刀場・工房7選|関西、関東から厳選してご紹介!

平安時代に始まったといわれる刀づくりは、日本が誇る独自の伝統工芸として今もなお伝承されています。

世界的には、「美術品」として認識されており、多くの日本刀ファンが世界中にいます。

刀づくりを行う人を、「刀鍛冶(かたなかじ)」、「刀匠(とうしょう)」と呼びますが、2017年時点で、日本には188人の刀鍛冶(刀匠)がいるとされています。

刀鍛冶になるには、長い修行期間が必要で、簡単に刀を作ることはできません。

今回は、「一度は刀づくりを体験してみたい!」という方にぴったりの刀鍛冶体験ができる施設、工房をご紹介します。

参照:https://www.touken-world.jp/
 

関西で刀鍛冶体験ができる5施設

まずは、関西で刀鍛冶体験ができる5施設をご紹介します。

施設によっては、自分の名前が彫れたり、刀鍛冶の歴史を学んだあと、実際に自分で刀を作れる場所があります。

 

  • 田中貞豊鍛刀場【滋賀県】
  • 将大鍛刀場【京都府】
  • 桔梗隼光鍛刀場【兵庫県】
  • 備前長船刀剣博物館【岡山県】
  • 刀鍛冶 正也【岐阜県】

 

田中貞豊(さだとよ)鍛刀場【滋賀県】

 

「田中貞豊鍛刀場」では、刀匠人間国宝・月山貞一さんの最後の弟子である、田中貞豊さん直々の指導で、小刀を作る体験ができます。

道具や材料1つ1つにこだわって、今もなお探求を続けている刀匠・田中さんの指導は、ここでしか体験できない貴重なものです。

刀匠からの指導を受けながら、まるで弟子になったかのような気分を味わえます。

 

「田中貞豊鍛刀場」の小刀を作る体験では、日本刀と同じ材料「玉鋼(たまはがね)」を使用します。

体験のはじめには、日本刀の作り方についての説明があります。

その後、玉鋼を大槌でたたき、焼き入れや銘刻み、砥石で刃をつけていきます。

完成した全長約18㎝~19.5㎝ほどの小刀は、木箱に入れて持ち帰ることができるので、お家に飾ったり、調理の際に使ってみるのもいいですね。

人間国宝の技を受け継ぐ刀匠・田中さんの直接指導を受けながら、日本の伝統的な工芸を体験しましょう。

 

体験の基本情報

施設名:田中貞豊鍛刀場
住所:滋賀県草津市矢橋町1968-2
体験料金:小刀を作る体験 55,000円
シガリズム体験HP:https://www.biwako-visitors.jp/shigarhythm-activity/detail/?id=706443

 

将大鍛刀場【京都府】

「将大鍛刀場」は、京都で唯一無二と言われている鍛刀場です。

鍛刀場内には、日本刀の刀鍛冶・刀匠将大がいます。

現役で刀を作り続ける人は少ないですが、その中でも刀匠将大の存在は大きいと言われています。

刀鍛冶が少なくなっている中、日本の伝統である日本刀をなくさないように、と認知拡大に力を入れているのです。

作刀作業を行いながら、工房で刀づくり体験の指導をしています。

日本刀の材料となる玉鋼は、出雲地方で1年に1度作られるのみです。

小刀づくり体験では、そのような「玉鋼」を材料として使用します。

伝統のたたら製法でつくられる小刀には、刀紋や銘を入れられるので、自分専用の小刀を作れますよ。

 

体験の基本情報

施設名:将大鍛刀場
住所:京都府亀岡市本梅町西加舎石敷32-1
体験料金:玉鋼製 刀子型小刀づくり 38,000円
HP:https://morinokyoto.jp/masahiro/


 
桔梗隼光鍛刀場【兵庫県】

「桔梗隼光鍛刀場」では、小刀を作る鍛冶仕事の体験ができます。

日本刀や小刀工房である「桔梗隼光鍛刀場」は、自然に囲まれた場所に位置しているので、自然を感じながら日本の伝統も味わえる絶好のスポットです。

日本刀の材料である玉鋼を使用し、日本刀と同じ行程で刃紋の入る焼き入れを行います。

火造りでは熱した鋼を手鎚で形をつくり、やすりがけをし小刀の整形します。

その後は小刀を約800℃に熱し、急速に水で冷やします。

最後に研磨をし、仕上げたら完成です。

はじまりから終わりにかけて、自分の力でつくる刀を完成させたら、感慨深いものがあるでしょう。

完成後には小刀に名入れもできるので、世界に1つだけの思い出作りにもいかがでしょうか?

 

体験の基本情報

施設名:桔梗隼光鍛刀場
住所:兵庫県相生市矢野町瓜生羅漢口28
体験料金:玉鋼小刀づくり体験 40,000円
HP:https://www.hayamitsu.com/%E4%BD%93%E9%A8%93%E6%95%99%E5%AE%A4-experience/

 

備前長船刀剣博物館【岡山県】

「備前長船刀剣博物館」は、「見て、盗め」の世界で生きてきた刀匠が、その伝統を指導してくれる体験ができます。

独自の作風や掟通りなど、作り手次第で形を変える作品が作れるとあって、大人から子どもまで人気の体験です。

ねじれてもよし、割れても良し、刀鍛冶が丁寧に指導してくれるので、初心者でも気軽に体験できますよ。

プロが教えてくれるとあって、最初から最後まで安心した刀鍛冶体験が可能です。

刀鍛冶体験をしたあとは、瀬戸内海の美しさを眺められるので、観光にも最適ですよ。

 

体験の基本情報

施設名:備前長船刀剣博物館
住所:岡山県瀬戸内市長船町長船966
体験料金:小刀製作講座 受講料:2,000円
            材料費:15,000円
HP:https://www.city.setouchi.lg.jp/site/token/109312.html

 

刀鍛冶 正也【岐阜県】

 「刀鍛冶 正也」では、1日かけて日本刀に付属する「小柄」を作る体験ができます。

日本刀と同じで、世界一高級な玉鋼を鍛錬したものが材料として使用されています。

日本刀とほぼ同じ行程で作るので、日本の伝統を堪能できるでしょう。

15㎝未満の小柄は、小さくても完成したときの達成感がありますよ。

また、自身で土置きし、刀紋を入れることも可能です。

刃をつけて自分の名前を切り入れることで、自分だけの小柄が完成します。

小柄は飾って鑑賞するだけでも十分思い出になるので、「日本刀は置いておけない」「少し危険かも」と思っている人には特に最適です。

一人一人の感性や技術、アイデアによって変わる小柄は、完成するまでどのような形になるかわくわくしながら作れますよ。

 

体験の基本情報

施設名:刀鍛冶 正也
住所:岐阜県加茂郡富加町加治田912-1
体験料金:小柄作り体験 105,000円
HP:https://katanakajimasaya.com/?page_id=134
 

関東で刀鍛冶体験ができる2施設

ここでは、関東で刀鍛冶体験ができる施設をご紹介します。

 

  • 平田鍛刀場【東京都】
  • 梅林刀剣鍛錬所【神奈川県】

 

平田鍛刀場【東京都】

 「平田鍛刀場」は、東京・青梅にある鍛刀場です。

剣道を続ける中で日本刀に興味をもった平田さんが経営する鍛刀場で、高校卒業と同時に岡山県の備前長船 自家製鋼の名手・上田祐定刀匠に13年入門したといいます。

自家製鋼と鍛刀技術について学んできた職人ならではの雰囲気を楽しめます。 

「平田鍛刀場」では、オリジナルの刃物製造にこだわっているのが特徴です。

古来のたたら製鉄を用いて、素材から刃物を手作りしています。

日本にいる刀工の中で、製鉄から手作りしているのは、なんと3人ほどしかいません。
 
実用性が高い日本刀を作るのには最適です。

 

体験の基本情報

施設名:平田鍛刀場
住所:東京都青梅市二俣尾4丁目1209
体験料金:ナイフ製作体験会1本25,000円(1日2組限定
HP:https://www.hiratatantoujou.com/

 

梅林刀剣鍛錬所【神奈川県】

「梅林刀剣鍛錬所」では、小刀づくり体験ができます。

玉鋼を鍛えつくった小刀の元に、やすりかけや銘きり、土置きや焼き入れを行い、1日かけて小刀を作っていきます。

小学校高学年から体験できるので、家族みんなで体験するのにも最適です。

実用性がある小刀を作れるので、思い出にも良さそうですね。

 

体験の基本情報

 施設名:梅林刀剣鍛錬所
住所:神奈川県足柄上郡開成町吉田島4270
体験料金:小刀製作教室 50,000円
HP:https://umebayashijs.wixsite.com/umebayash