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滋賀県の伝統野菜「日野菜」ってどんな野菜

滋賀県の伝統野菜「日野菜」ってどんな野菜?栽培方法や、旬の時期など解説

滋賀県の伝統野菜「日野菜」ってどんな野菜?栽培方法や、旬の時期など解説

滋賀県には、「日野菜」という野菜があります。

根の葉側が紫色で、先端に向かって白色になっているのが特徴で、長さ30〜40cmと細長い形をしたカブの一種です。

県内はもちろん、日本全国にも「日野菜漬け」で有名な野菜です。

この記事では、そんな日野菜についての解説と、原産地である滋賀県蒲生郡日野町で行われている収穫・漬物体験をご紹介します。

 

滋賀の伝統野菜「日野菜」


画像素材:PIXTA

 

日野菜は、滋賀県で昔から親しまれている伝統野菜です。

室町時代、日野の領主であった蒲生貞秀(がもうさだひで)が、鎌掛(かいがけ)で、たまたま根が紅白色に分かれた野生の菜を発見したのが、最初と言われています。

その日野菜を漬物にしてみたところ、桜の花のような色に染まり、美味しかったこともあり、当時の後柏原(ごかしわばら)天皇に献上された程でした。

日野菜は2022年に、「近江日野産日野菜」としてGI認定を取得しました。

地理的表示(GI)保護制度とは、地域で育まれた伝統を有し、その高い品質等が生産地と結びついている産品の名称を知的財産として保護する制度です。

引用元:滋賀県HP

 

日野菜には栄養もたくさん

日野菜は、カブの一種であり、栄養も豊富に含んでいます。

特に、葉にはβカロテンとビタミンCが多く含まれています。

 

βカロテンはビタミンAに変換されて作用することから、生体内では皮膚や粘膜の健康を維持したり、光刺激反応に重要な役割をしたり、様々な細胞の増殖や分化に寄与します。

引用:大塚製薬HP

 

日野菜の産地は?

日野菜は、最初に発見されたと言われている室町時代から、滋賀県蒲生郡日野町が主な産地となっています。

ただ、滋賀県内では、草津市でも多く栽培されており、滋賀県以外にも広がりつつあるようです。

 

日野菜の旬は?


画像素材:PIXTA

 

日野菜の収穫時期は、春と秋の2回あり、この時期が旬となります。

春の場合は、3月下旬〜4月初旬に種をまき、5月〜6月に収穫します。

秋の場合は、8月下旬〜10月に種をまき、10月〜12月が収穫時期となります。

秋からの栽培では、寒さの影響で、葉も紫色になるため、季節により少し見た目の違う日野菜を楽しむことができます。

 

日野菜ってどうやって食べるの?


画像素材:PIXTA

 

日野菜の代表的な食べ方は、漬物「日野菜漬け」にすることでしょう。

滋賀の伝統野菜の漬物ということで、1998年に滋賀県選択無形民俗文化財「滋賀の食文化財」として選択されるほど、定番の食べ方です。

それだけでなく、天ぷらにしたり、ローストしたりと、様々な調理にも向いています。

漬物というイメージが非常に強いですが、他の調理方法も試してみてください!

参照:農林水産省HP

 

日野町鎌掛(かいがけ)で日野菜収穫・漬物体験

日野菜のふるさと、滋賀県蒲生郡日野町で、収穫時期の10月頃から、収穫&漬物体験が開催されます!

畑に実際に足を運んで、自分の手で10本収穫し、そのうち5本を漬物体験に使用します。

漬物にしないものはそのまま持って帰ることもできるので、いろんな調理法にチャレンジしてください。

 

自然の中での体験になるので、お子さんと一緒に土に触れたり、自分の手で漬物に挑戦すれば、食育にもなるでしょう!