虫おくり
むしおくり
- 更新日
- 2015/09/02
- 開催期間
- 7月上旬〜下旬
松明の炎と煙で、稲の害虫を追い払い五穀豊穣をお祈りする「虫送り」。かつては各地で見られた農村行事でしたが、竜王町ではいくつかの集落が今でも大切にこの行事を受け継いでいます。
夕方頃、タネギ(枯れた菜種殻)などでつくった松明をもった村人が集まります。松明に氏神のご神灯の火で点火すると、賑やかに鉦や太鼓を打ち鳴らしながら、火の付いた松明を持って夕暮れの田の道を進みます。緑一面の田んぼの中を、松明の火をチロチロ見せ、煙を煙幕のようにはりながら、夕映えの中を鉦や太鼓の音とともに囃しながら進む様子は、素朴でなつかしい農村風景です。
川上の集落から川下の集落へ虫送りの火を送る習慣が残っているのが、山中—岡屋—小口—薬師—七里の集落です。川上の集落の虫送りの火が村境に来るのを見届けてから、川下の集落が松明に火を灯し進みます。最後の七里の松明の火が消える頃には、夏の夜空が広がります。
数年前虫送りを復活させたのが、橋本の集落です。「子どもたちに伝統を残していきたい」という思いから、子ども中心の祭りとして行っています。まず虫送りの前に大人が子ども達に教えて松明を作ります。当日神社で神楽を奉納した後に、子ども達が自分の手で作った松明を持って田の畦道を進みます。地元の方々の未来への願いがこめられた行事です。
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開催地 | 竜王町の各集落 住所 : 竜王町竜王町の各集落 |
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お問い合わせ | 竜王町観光協会 |