<シガリズム体験>近江真綿工房で真綿づくりを体験してきました!
<シガリズム体験>近江真綿工房で真綿づくりを体験してきました!
びわこビジターズビューロースタッフが実際に『シガリズム体験』に参加し、その魅力を紹介していきます♪
第3弾は「真綿づくり体験」。創業1730年の近江真綿工房で、昔から変わらない真綿(シルク)の世界を体感してきました!
シガリズムとは?
琵琶湖を始めとした自然と歩みをそろえ、ゆっくり、ていねいに暮らしてきた
滋賀の時間の流れや暮らしを体感することで心のリズムを整える新たな旅の提案です。
近江真綿工房
JR米原駅から車で約10分のところにある「近江真綿工房」が体験場所です。
山脇源平商店・9代目山脇和博さんに出迎えていただき、まずは真綿についてお話していただきました。
こちらが真綿のもととなるカイコの繭玉です。
よくイメージされる繭玉は白色のものですが、黄色の繭玉も見せていただきました。
下の写真中央が黄色い繭です。わかりますか?
実は、黄色が元々の色で、白色は突然変異なんだそうです!
また、繭は一本の糸からできていて、その総延長はなんと1000メートル以上もあるそうです。
その繭を引き延ばし、重ねたものが「真綿」となります。
昔ながらの製法「角真綿」体験
実際に作業されているお部屋に移動し、繭を木枠に重ねる「角真綿」をつくる体験に挑戦です!
2月上旬にお伺いしたので、寒いかもと覚悟していましたが、暖房完備の暖かい部屋での作業でとても快適でした。
まずは見本を見せていただきます。
蒸した繭玉を一つ一つ手作業で中のさなぎを取り出し、引き延ばしていきます。
水(お湯)の中で行うと、繭が崩れやすくなります。
引き延ばした繭を目の間にある四角い木の枠に重ねていきます。
この作業を何度か行い、一つの角真綿となります。
早速挑戦です!
引き延ばして、木枠に重ねる。
最初は一つの繭を均等に引き延ばすことができなかったですが、だんだんとコツがわかってきました。
何度か繰り返し重ねてできあがりです!少し不揃いですがなんとか形になりました!
最後の仕上げは職人さんにお任せして完成です!
この角真綿は体験のお土産として持ち帰れます♪乾かして、洗顔用のタオルにしたりコットン代わりに使えます。
繭にはセリシンという肌に良い成分があるので、体験終了後はセリシンの成分で手がツルツルになりました!
真綿の「手引き」体験
続いて別の作業場へ移り、乾燥させた角真綿を引き伸ばしていく「手引き」という作業を体験しました。
引き延ばした真綿を布団サイズになるまで何百枚も重ねていき、ふかふかの真綿布団となります。
何度か見本を見て、職人さんに教えてもらいながら挑戦しました。
真綿の角を両手でしっかり持って→思い切り引く!元が1本の糸からできた繭なので、良く伸びます!
この手引きを2~3度体験させていただきました。
体験終了!
最後に、スライドを使って真綿の歴史や山脇源平商店の歩みについて教えていただきました。
貴重な資料を見せていただくと、現在も昔と変わらない製法で真綿づくりが行われていることがよくわかりました。
約2時間の体験はこれで終了です!
今回は2月上旬に訪れたため見学できなかったのですが、桑畑の見学や6月・9月の養蚕期は養蚕見学も可能です。