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667年、天智天皇によって都が近江大津宮に移されて今年でなんと1350年。
平城京より40年以上も古い都ながら、壬申の乱によってわずか5年で姿を消すこととなります。
白鳳時代といわれる当時、日本とアジアの歴史が大きく動いた時期で、大陸から伝わった仏教文化が花開いた時期でもありました。
この大津京遷都1350年を記念した企画展「大津の都と白鳳寺院」が大津市歴史博物館で開催中です。

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エントランスには、大津京遷都1350年ののぼりが。
この意匠は、南滋賀廃寺周辺から出土した瓦(サソリ瓦)にある「蓮華文」をモチーフに、空と湖のブルーを基調にしてデザインされたものなのだそうです。ハスの花を横からみたデザインとのこと。
詳しくはこちら

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10月6日、大津市長、園城寺(三井寺)長吏はじめ、縁ある福岡県対馬市長も参加されてオープニング式典がありました。
園城寺は博物館のすぐ隣。壬申の乱に敗れた大友皇子の皇子の大友与多王が創建した寺院ということで、当時の文物も多く展示されています。
対馬とは、ちょうど大津京の時期、大陸との交流と国防に大きな役割を担っていたご縁だそうです。

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展示室に入ると何やらフロアにシンボルが。
実はこれ、大津市役所にほど近い錦織町で出土した、大津宮内裏正殿跡(おおつのみや だいりせいでんあと)の柱穴の実物大の模式図なんです。
この時代にこんな大きな柱に支えられた建物が並んでいたとは!なんとも驚きです!!

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↖︎薬師如来像(大津市・聖衆来迎寺所蔵)
7-8世紀、白鳳から奈良時代のもの。現在収まっておられる仏様よりも古いものなので、もとは他の寺院にあったものではないかとのこと。とてもやさしいお姿お顔立ちが印象的です。

↗︎山ノ神遺跡出土・鴟尾(しび:屋根のてっぺんの両側につける飾り。名古屋城・シャチホコのアレ)のレプリカ
高さは1m以上。こんな鴟尾が大量にかたまって出土しながら、それを冠していた建物が見当たらない・・・
こんなナゾにも何だかワクワクします。

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大津宮は、はじめにご紹介した柱跡などの正殿跡が見つかっているので、在ったことは分かっていますが、都としてちゃんと成り立っていたのか否かが未だ明らかでないことから、"幻の都"といわれています。
奈良よりも京都よりも古い都。
古代のロマンがしっとり香る、そんな展示でした。

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企画展「大津の都と白鳳寺院」は、大津市歴史博物館で11月19日(日)まで開催中。
近江路にも、そろそろ紅葉の季節が訪れます。すぐ近くの園城寺や大津京遺跡と併せて、ぜひお出かけください。

《大津京遷都1350年記念》 第74回企画展 大津の都と白鳳寺院

大津京1350年と関連施設はこちら

園城寺(三井寺)

近江大津宮錦織遺跡



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