江戸時代の人気キャラクター!大津に伝わる鬼をご紹介します!

鬼の登場!!

「鬼は~外! 福は~内!」もうすぐ2月3日。節分の日ですね。

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 今回ご紹介するのは、節分の日に豆をまかれて逃げる赤鬼と青鬼・・・・ではなく!滋賀県大津市に伝わる民芸絵画、大津絵に登場する鬼です。大津絵は江戸時代初めから逢坂山(おうさかやま)付近の大谷・追分あたりで東海道を行き交う人々に土産物として売られていたと言われています。

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「鬼の寒念仏」

 芭蕉の句に「大津絵の筆のはじめは何仏」とあるように、最初は阿弥陀仏や十三仏などの仏画が多くありました。しかし旅人たちの好みによって、のちに鬼や動物などの風刺を交えた絵柄の人気が高まり、現在は「鬼の寒念仏」、「藤娘」、「瓢箪鯰」などといったさまざまな絵が描かれています。

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「藤娘」

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「瓢箪鯰」

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 こちらは、大津市にある「大津絵の店」です。明治時代からこの地で大津絵を紹介し、現在唯一の大津絵専門店です。

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 もともとは紙に書かれた絵ですが、現在は皿や湯呑み、木製製品までいろいろなものがあります。素敵な豆皿は、一つ一つの絵柄に見入ってしまいます。思わずコレクションしたくなりますね。

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 掛け軸や色紙は数万円(!!)というお値値段なのですが、一筆箋やストラップなどは数百円と、お手頃な値段で大津絵を身近に楽しむことができます。

絵師・高橋信介さん

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 作業場を見せて頂きました。5代目の高橋信介さんです。大津絵は、一枚の絵を何時間もかけて描くものではなく、同じ構図を何千回、何万回と描き、同じものを完成させる‟職人の仕事"だとおっしゃっていました。

 昔はお土産物として多くの人の手にいきわたるように時間をかけずに制作したということです。フリーハンドで次々と下書きの工程が仕上がる様子を見せていただいて「なるほど!」と納得しました。

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 大津絵に使う色はおおよそ7色で、朱色や黄土色などが特徴です。この7色を使って、登場人物の動きと表情を豊かに表現しています。

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 大津から街道を行き交う人によって全国に広まった大津絵ですが、この春、フランス・パリで大津絵の展覧会が開かれることになりました。パリ日本文化会館が主催し、大津市歴史博物館などが所蔵する110点余りの作品が展示されます。絵師の高橋信介さんも参加し、現地で実演を行われるそうです。ユーモアあふれる大津絵がフランスの人々の目にどんなポップアートとしてうつるのか楽しみですね。

 最後に、私の一番好きな絵柄はこちらです↓↓

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 ネコとネズミな仲良くお酒をのんでいます。ネコはおつまみに唐辛子を食べているようです。本来、食う食われるの関係のネコとネズミが宴会をして酔っ払い・・・その後どうなるんでしょう?大津絵の魅力はいろんな想像を掻き立てられるところも魅力の一つだと思います。皆さんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(おまけ)

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 大津市内には、大津絵が描かれたカラーマンホールがあります。(6つだけ)ぜひ探してみて下さい。

◆大津絵の店

住所  :滋賀県大津市三井寺町3-38

問合せ先:077-524-5656

アクセス:京阪電鉄/京津線 「三井寺駅」 下車 徒歩 10分

または名神高速道路大津インターチェンジから約5分

 営業時間:10:00~17:00

 定休日 :第1・3日曜日

URL  :http://www.otsue.jp/