滋賀の線路沿いには、電車の窓越しだけでは味わえない景色と、駅前ならではの味わいがあります。
歴史ある町並みや湖をのぞむ絶景スポット、そしてここでしか出会えない食体験を巡りながら、駅を起点に広がる旅の魅力を体感してみませんか。

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今回は、京都駅からすぐ行ける大津・草津・栗東の3駅を舞台にした"小さな旅"をご案内します。

1.栗東駅 ー 静けさに包まれる祈りと、滋味深い一皿

栗東駅は、歴史ある街道の記憶と穏やかな町並みへと旅人を迎え入れる、玄関口。
古くから人や文化が行き交ってきたこの町の空気に触れると、日常の喧騒を離れ、ここから小さな冒険が始まる――
んな予感に胸が高鳴ります。

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歴史と奇跡が息づく祈りの社「菌神社」

栗東の町の静かな一角にひっそりと佇むのが、菌神社(くさびらじんじゃ)
その名の通り「菌」、つまりきのこを象徴する社として全国的にも珍しい神社です。

創建は古く、伝承によれば637年(舒明天皇9年)に勧請された古社で、飢饉の折に一夜のうちにキノコが生え、村人を救ったという伝説が今も語り継がれています。

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鳥居をくぐると、周囲の静けさと緑の匂いが心を落ち着け、古の人々が祈りを捧げたであろう空気を感じられます。
地元の人々によって大切に守られた場所であることが伝わってきます。

菌神社
https://www.ritto-kanko.com/spot/detail/?id=10

栗東の町で味わう ―― 地元素材の贅沢

菌神社で静かなひとときを過ごしたら、次はバスで約7分。地元で人気のイタリアンOrpoへ。

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"滋賀の土地で育ったものを大切にいただく"という想いを込めたOrpoのコンセプトは、料理のひと皿ひと皿にも色濃く反映されています。
地元で育った新鮮な野菜や熟成肉など、素材の魅力を最大限に引き出した料理が並びます。

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前菜は色鮮やかで、ひと口食べるごとに野菜本来の甘みや旨味が広がります。
スープは白菜がベース。こんなクリーミーな白菜食べたことない!と思えるほどの美味しさ。濃厚なのに重たくなく、するりと体に染み込んでいくようなやさしさでした。

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スパゲッティは、ふわりと立ち上るトマトソースの香りに食欲が刺激されます。
ひと口頬張ると、コクのあるパンチェッタの旨味がソースに溶け込み、しっかりとした味わい。

リゾットは、ほどよく芯を残しながら、香草バターのコクをまとっています。
そこに合わせるのは、しっとりとやわらかな鶏むね肉。淡白でありながら旨みがあり、リゾット全体を軽やかにまとめています。

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穏やかな空間で味わうひと皿ひと皿が、栗東の街歩きの余韻をやさしく包み込み、旅のひとときをより豊かにしてくれます。

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Orpo(オルポ)
https://orpo.jp/

2.草津駅 ー 宿場町の記憶を辿り、甘やかな余韻へ

草津駅を降りると、江戸時代の東海道宿場町として栄えた歴史の面影と、現代の街のにぎわいがほどよく混ざり合う景色が広がります。
駅前の道を歩き出せば、かつて旅人が行き交った宿場町の空気に触れ、日常を離れた小旅行の時間が自然と始まります。

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大名も歩いた廊下の足音 ―― 草津宿本陣で感じる、時を超えた静けさ。

駅前の大通りを南へ歩き、商店街のアーケードを抜けると、やがて古い高塀が目に入る。
目指すのは草津宿本陣。

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ここには大名や公家といった格式高い旅人を迎える「本陣(ほんじん)」が置かれ、草津宿の象徴として栄えたそう。

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江戸時代の「大福帳」(本陣に泊まった旅人の宿帳)に記された、新選組の土方歳三や皇女和宮 といった名だたる人々の名前が刻まれていたという話も残ります。

建物の中を歩くと、古い柱や畳の廊下、静かな庭があって、まるで昔の旅人の気配を感じるようです。
思わず江戸時代にタイムスリップしたみたいな気分になって、旅の余韻が体いっぱいに広がります。

草津宿本陣
https://www.city.kusatsu.shiga.jp/kusatsujuku/index.html

蔵の静けさと果実の甘み――草津で味わう、昼と夜のパフェ時間。

東海道の風情を感じながら細い路地を進むと、古い蔵をリノベーションしたような佇まいのカフェが姿を現します。
Night Parfait Cafe UNO(夜パフェ&カフェ ウノ)

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蔵を活かした外観と落ち着いた店内は、古き町歩きの延長線上にある"発見"のような場所です。

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UNO のパフェは、季節の果物を贅沢に使った限定メニューが魅力。
春はいちご、夏は桃やぶどう、秋はシャインマスカットやりんご...と、訪れるたびに違う味との出会いがあります。

この日は、「お芋たん•みかんパフェ」と「松花堂・HIRAYAパフェ」をオーダー。

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一見、お芋にミカン!?と思われるかもしれませんが、濃厚でコクのあるさつまいもの甘さに、みかんの爽やかな酸味が重なることで、後味は驚くほど軽やか。
もちっとした求肥に包まれたお芋アイスのやさしい口どけも相まって、甘さと清涼感のバランスが絶妙な一杯です。

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松花堂仕立ての器に丁寧に収められた甘味は、まるで季節の八寸のように整い、食べる前から気持ちが静かに高まります。

ひと口運べば、甘さは控えめでどこか品のある味わい。クリームのコクはありながらも重たさはなく、素材の風味がすっと抜けていきます。
フルーツの瑞々しさや和素材のやさしい甘みが重なり合い、"しみじみ美味しい"。

窓の外に広がるお庭を眺めながら、甘い余韻に浸るひととき。
観光で歩き回った後にも、この場所はやさしく旅の温度を整えてくれるでしょう。

夜パフェ&カフェ ウノ
https://www.instagram.com/night.parfait.cafe.uno/

3. 大津駅 ー 湖上の風に身を委ね、甘い記憶を連れ帰る

最後に降り立つのは、JR東海道本線の要衝でもある大津駅。ここから旅は、琵琶湖の水面と風を感じる時間から始まります。

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白い波しぶきが湖面に描く、静かな物語 ―― ミシガンクルーズ

大津港から徒歩数分。琵琶湖の大きな水面が目の前に広がると、そこに停泊する「ミシガン」が静かにお出迎えです。

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この日は、60分コースの「ミシガン60」に乗車。ゆったりとした船内に足を踏み入れると、木目の落ち着いたデッキや大きな窓からの湖の眺めに、自然と心がほぐれていきます。
出航すると、湖面を滑る風と水のさざめきが耳に心地よく、琵琶湖の雄大さを全身で感じることができます。

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船内では、ゆったりとした時間が流れ、ライブ演奏や船長の案内で退屈知らず。
小さなお子さんから大人まで、湖上でのひとときを楽しむことができます。

琵琶湖の雄大な景色、船上で過ごす特別な時間――この体験を通して、きっと日常の疲れがふっと消えていくはずです。

琵琶湖汽船
https://www.biwakokisen.co.jp/

街角の宝石箱 ―― FUSE(フューズ)

大津港から琵琶湖沿いを歩いて約10分。島ノ関の静かな通りに佇む FUSE(フューズ)へ。

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ショーケースに色とりどりのマカロンが並び、その繊細な佇まいに思わず足を止めてしまいます。まるで宝石を選ぶような時間が流れる場所です。

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ひと口かじると、外側はほろりと軽やかで、中のクリームはなめらか。
甘さは決して強すぎず、素材の風味が静かに広がります。小ぶりながら満足感があり、「もう一つ」と手が伸びてしまう危険な美味しさです。

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この店の魅力は、華やかさよりも"余韻"。
派手ではないのに、食べ終えたあとにふとまた思い出す――そんな記憶に残る味わいです。

贈り物にすればセンスの良さが伝わり、自分用に買えば少しだけ日常が上質になる。そんなスイーツです。

FUSE(フューズ)
https://www.instagram.com/fuse_macaron_chocolat/

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静かな境内で感じた神聖な空気、江戸の面影を残す宿場町の賑わい、そして街角で出会った甘く繊細なスイーツ。
どれもが、日常では味わえない特別な時間を運んでくれました。

歩きながら目に映る景色や香り、ひと口の甘さにこめられた丁寧な想い――そんな小さな体験のひとつひとつが、旅をより豊かにしてくれます。
帰路につく頃には、心の中に静かで温かい余韻が残り、またこの地を訪れたいという気持ちが自然と芽生えていました。

電車旅だからこそ見つかる滋賀の魅力へ――。
次は、東海道本線の旅へ出かけてみませんか。

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