福林寺

ふくりんじ

更新日
2022/08/08

    福林寺はJR守山駅の北西約7kmにある天台宗の寺院。桓武天皇の勅願によって最澄(さいちょう)が開基したと伝えられています。
     こじんまりとした境内にひっそりと本堂・庫裏・観音堂・表門が建っていますが、奥の収蔵庫に納められている本尊の木造十一面観音立像は、寺伝によると平安時代末期の最澄による作品。
    高さ1.8m、月光を光背として五色の蓮華台座(れんげだいざ)に立ち、豊かな頬やまろやかな肩、胸部、衣の線が非常に美しく、井上靖が著書『星と祭』の中で「天平時代の貴人」と評したことで有名です。国指定の重要文化財。
     また、本堂に向かって境内右側には石造宝塔が二基立っています。これも国指定の重要文化財ですが、右の宝塔は相輪(そうりん)(一番上の九輪)の上半分が失われています。両方ともよく似た形で、四面に格狭間(こうはさま)があり、一面にだけ仏像が刻まれていますが、風化しはっきりとわからなくなっているのが残念です。
    <重文>木造十一面観音立像 石造宝塔二基

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