兵主大社

ひょうずたいしゃ

更新日
2019/11/11

    旧中主町のほぼ中央にある神社で、祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、別名八千矛神(やちほこのかみ)です。奈良時代初めの創建という、県下でも有数の古社です。
     社伝によると、3世紀後半ごろ、滋賀郡穴太(あのう)(現在の大津市)遷都にともない穴太に社地が設けられ、さらに欽明天皇(きんめいてんのう)の時代に琵琶湖を渡って現在地に遷され、社殿が造営されたと伝えられています。以後、武士の崇敬を集めて隆盛し、花山天皇(かざんてんのう)の勅額の下賜(かし)され源頼朝の神宝の寄進、足利尊氏の社殿造営・神領安堵(しんりょうあんど)などで実に栄えたといいます。江戸時代には、徳川将軍家の保護も厚かったといいます。
     約3万4000平方メートルという広大な境内の入口には、足利尊氏の寄進と伝えられる朱塗りの楼門(ろうもん)が立っています。楼門をくぐると、楓(かえで)の老樹に包まれた玉砂利(たまじゃり)の参道が100mほど続き、その奥に変化に富んだ拝殿と、流造の本殿が立っており、風致(ふうち)に富んでいます。また、社殿南の庭園は、平安時代後期の作といわれ、池を中心とした美しい名園で国指定の名勝です。社宝として、源頼朝や徳川氏の武具が伝えられています。
    1月1日から3日は初詣
    ・各種祈祷受付・破魔矢(はまや)等の授与品あり
    ・甘酒無料接待・書初め自由
    なお、12/30から1/10提灯400が点灯。
    1/1元旦祭、1/3元始祭、1/10は初えびす
    <重文> 白絹包腹巻1具 革箙 錦包箙 梓弓 伏竹弓 黒漆弓 木造鞍神馬 木造神馬
    <史跡・名勝>庭園

    【兵主大社庭園】
     兵主神社拝殿の左奥にある庭園です。この庭園は、神社がこの地に移転してくる以前からあったと考えられており、もともと神社の庭としてではなく、鎌倉時代のこの地の豪族、播磨守資頼(はりまのかみすけより)邸の庭園だったといわれています。
     庭園は、大規模な地泉廻遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で、池に中の島を浮かべて出島を作り、護岸(ごがん)の石組みや築山の三尊(さんぞう)石組みなど、造園の妙が感じられる美しさがあり、深い趣があります。また、この池をめぐる小道は、一面苔がむした間を縫って作られており、京都の西芳寺(苔寺)を思わせるようなしっとりとした雰囲気があります。池汀の曲線の様子などに遺構がよく残っており、平安時代後期の作といわれています。国指定の名勝。

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    兵主大社

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