小野道風神社

おのとうふうじんじゃ

更新日
2015/06/15

    小野神社から南へ約0.6km。小野神社の飛地(とびち)境内にあります。祭神は小野道風(おののとうふう)(894-966)。道風は小野篁(おののたかむら)の孫(甥という説もある)にあたる人物で、平安時代中期における書の第一人者です。若い頃から能書家であったと伝えられますが、柳に飛びつく蛙の必死の姿を見てショックを受け、俄然やる気を出して努力をしたというエピソーはあまりにも有名です。
     生い茂る竹林の中に続く石段を登りつめたところに、本殿が立っています。小野篁神社・天皇神社の本殿とともにこの神社の本殿も全国的に珍しい切妻造(きりづまづくり)に向拝を付けた建物です。建立は小野篁神社とほぼ同じ南北時代で、型式的にもよく似ています。手鋏(てばさみ)という部分に、大変優秀な唐草彫刻が施されていて、南北朝時代の彫刻を知るうえで貴重な建物になっています。
    〈重文〉本殿

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