深坂古道

ふかさかこどう

更新日
2021/07/28

    塩津海道から福井県敦賀市へ抜ける古道。
    万葉集の歌人・笠金村や紫式部が父に同行して越前へ行く際に通った道としても知られる歴史ある深坂古道。国道8号線から山道を1kmほど入ると、小さな地蔵堂が樹木に囲まれて、ひっそりと立っています。この辺りは深坂峠(ふかさかとうげ)と呼ばれ、塩津(しおつ)から敦賀(つるが)(福井)に至る旧塩津街道が通り、人の往来が絶えなかったところです。
     昔、平重盛(たいらのしげもり)がこの道に運河を掘ろうとしたことがあります。しかし岩が多く、工事が難行した上、大岩を割ると作業員が腹痛になり、掘るのを止めて地蔵尊を祀ったといいます。このことから別名「堀止め地蔵」と呼ばれています。
     また、街道を行く人が、当時貴重品であった塩を供えて、道中と物資を運ぶための安全を祈ったために「塩かけ地蔵」の名も持っています。塩津街道は「塩の道」ともいい、かつて、敦賀に陸揚げされた海の幸や塩、米などを畿内へ運ぶ、重要な街道でした。

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