小野篁神社

おのたかむらじんじゃ

更新日
2015/06/15

    JR和邇駅から南へ約1.1kmのところにあります。小野神社の末社で同境内地にあり、小野篁(おののたかむら)(802-852)を祀っています。小野篁は平安時代の歌人であり政治家です。少年時代は乗馬に専念して学問をを顧(かえり)みませんでしたが、後に漢詩文で名を挙げ、31歳で『令義解(りょうのぎげ)』の撰修に参画しました。政治家としては、遣唐副使・参議などを務め、野宰相(のさいしょう)と呼ばれたといいます。
     境内の木立ちの一隅に、切妻造(きりづまづくり)の本殿がひっそりとたたずんでいます。切妻造の本殿は、全的的にも少なく、非常に珍しいです。県下では、小野道風神社の本殿と天皇神社の本殿を合わせて、わずか3棟しか残っていません。建立は南北朝時代のころと考えられており、規模は3つの本殿の中でもっとも大きいです。檜皮(ひだ)の屋根、太くて大きい木割り、低い床など、全体的に重量感があり、落ち着いた風格がある建物です。
    〈本殿〉

    所在地
    大津市小野
    アクセス
    公共交通機関
    JR湖西線 「和邇」 下車 徒歩 20分
    お問い合わせ

    志賀町役場

    TEL
    077-592-1121