菅山寺

かんざんじ

更新日
2022/08/08

    大箕(だいき)山中にある、真言宗豊山派の古刹。奈良時代、孝謙天皇の勅を受けた照檀上人が開山、龍頭大箕寺と称し、平安前期に菅原道真が宇多天皇の勅使として入山、3院49坊を建てて大箕山菅山寺と改名しました。
     江戸時代になって徳川家康の強い要望により、鎌倉の中期に専暁上人が唐から持ち帰った教典約7000巻(国宝)のうち、5714巻を芝の増上寺に譲ったことから、徳川幕府から50石の寺領が与えられました。
     明治以降は衰退し無住となったが、大正元年(1912)に保勝会が組織され、残る堂宇の改修と保存がなされています。山門の左右には、菅原道真御手植えと伝えられる樹齢千余年の欅がそびえ、ヒシの自生する池やブナの原生林などの自然に固まれています。鬱蒼と茂る樹林の間に本堂、護摩堂、経堂、鐘楼などが建ち並び、鎌倉中期の作銘を持つ銅鐘は大正15年(1926)国の重要文化財に指定されています。他にも、本尊の不動明王や十一面観音、木造の狛犬、石灯籠など寺宝は多くあります。
     この寺の伝承では、天女が産んだ男子を寺で養育していましたが、それが菅原道真その人であるといい、境内の近江天満宮には、道真の自作と伝わる像が祀られていました。
     現在寺宝の一部は、ふもとの坂口にある弘善館で、保存、公開しています。(要事前予約) 菅山寺の御朱印も弘善館で授与しています。

    所在地
    長浜市余呉町坂口
    アクセス
    公共交通機関
    JR北陸本線 「余呉」 下車 徒歩 120分
    JR北陸本線 「余呉」 下車 バス 10分 坂口
    木之本インターから赤子山林道経由約60分、車止めから徒歩約30分

    駐車場
    普通車 10 台
    その他
    坂口のバス停から徒歩約90分
    営業時間
    定休日など
    ウェブサイト
    お問い合わせ

    (公社)長浜観光協会

    TEL
    0749-53-2650
    FAX
    0749-53-3161
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