湖岸にほど近い彦根の市街地から芹川を上流にたどっていくと、のどかな田園風景を経て、一気にひっそりと山深い風景へと変貌する。芹川上流のこの辺りには、かつて製炭業を主とする集落がいくつもあったそうだが、荒れた家屋をそのままにした廃村も増えている。わずかな民家がさびしく残る甲頭倉も、時代の流れを象徴する風景。山里の四季のうつろいを見ていると、懐かしさとはかなさが入り混じる。